愛媛県(みかん県)にしかない少し変わった条例

市税に関する文書の様式を定める規則(松山市)

松山市市税賦課徴収条例[中略]の施行のために必要な文書の様式は、別表に掲げるところによるものとする。(一部抜粋)

 

「カワイイ!」と、松山の女性陣にモテモテ

2007年夏から、希望者に向けて交付が始まった、全国初の独自デザインによる「雲形ナンバープレート」は、予想台数を上回る人気ぶり。このアイデアは、松山市が舞台の小説『坂の上の雲』(司馬太郎 著)から閃ひらめいたそうです。

 

原付バイクのナンバーといえば、何の変哲もない横長の長方形か、長方形の上部2つの角を取った六角形ぐらいしかありませんでした。しかし、松山市の試みが成功したのを受けて、城の櫓やぐらをモチーフにした形(長野・上田市)、米粒の形(宮城・登と米め市)のプレートが新たに登場。さらに、ご当地名物のイラストをあしらったものも続々と現れています。

 

これと似ているようで似ていない動きに、一般乗用車の「ご当地ナンバー」があります。クルマのナンバーに刻まれた地名は、陸運局・検査事務所の所在地ですが、「富士山」「つくば」「鈴鹿」など、全国的に知られた地名も弾力的に採用されているのです。ただ、国土交通省が厳格に仕切っている制度であり、国交省へ「申請」をする各自治体に裁量はありません。

 

地方に認められた権限の範囲内で、やれるだけのことをやる。ますます加速する原付バイクの独自ナンバー事業には、自治体のハングリー精神すら感じます。

 

公衆浴場設置等の基準等に関する条例(愛媛県)

愛媛といえば、なんといっても松山の道後温泉。そのほかにも、県内には多くの源泉があり、湯治客や温泉ファンを迎えています。

 

ただ、県内で営業中の温泉の湯は、塩素消毒が義務づけられているのをご存じでしょうか。この条例の5条1項13号には「浴槽水は、塩素系薬剤を使用して消毒し、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定して(中略)当該測定結果を検査の日から3年間保存すること」とあります。水中のレジオネラ菌の繁殖を抑える目的ですが、この事実を知ってガッカリする温泉ファンも少なくないようです。

 

えひめ夢提案制度推進要綱(愛媛県)

「えひめ夢提案制度」は、愛媛が元気になるような事業や取り組みをしたいけれども、今のままでは難しくて悩んでいる県民のために用意された制度です。もし、県の権限で規制を緩めたり、手続きを簡単にしたり、県のノウハウを提供したりして、その取り組みの実現性が見えてくるのなら、県が積極的にサポートしようというわけですね。ただし、県が新たに費用を負担しない類の支援に限ります。

 

たとえば、風味豊かな手作りの酒、どぶろくの製造を国が特別に認める「どぶろく特区」を地元で実現するため、県が全面的にバックアップしたり、「農家レストラン」を実現するため、保健所のチェック基準を緩和したりしています。

 

『食育』に根ざした『地産地消』を推進する都市宣言(四国中央市)

「市民の健康は『身しん土ど不ふ二じ』の食生活によってこそ守られる」として、その土地、その季節の食材を摂ることを推奨、農業の重要性を再認識し、日本の食料自給率の向上も目指します。

 

美しい景観建造物デザイン賞表彰実施要綱(内子町)

 

伝統家屋が建ち並ぶ「町並み」の保存と、自然の素朴な風景を活かす「村並み」の保存とを並行して推進し、西日本でも指折りの歴史的景観とうたわれる内子。個人で設計・施工した建物のなかでも、内子の景観と調和し、リードするような優秀なデザインを表彰する手続きです。